映像を伴う作品

«理性の迷宮»
(2007) マン・レイによる無声映画 「理性への回帰」(1923)のための音楽

Fl en sol, Fl-basse, Cl, Cl-basse, Cor, Tp, Trb, Perc, Pf, Vn, Va, Vc, Cb

委嘱:クランクフォールム・ヴィーン
初演:2007年10月10日、テアトロ・アレ・テゼ、ヴェネツィア・ビエンナーレ
ベアート・フラー指揮クランクフォールム・ヴィーン
演奏時間:3分
出版:ブライトコップフ&ヘルテル


クランクフォールム・ヴィーンの短編映画集プロジェクト「Free Radical」のための委嘱で、私を含む3人の作曲家が、1923年のマン・レイの無声映画「理性への回帰」にそれぞれ音楽をつけることになりました。
プロジェクトは、90分ほどの間に、様々な短編映画や音楽が間断なく詰め込まれたおもちゃ箱のようなもので、そこに何らかの秩序があったのか、初演しか聴いていない私には分かりませんが、マン・レイの映像も、様々な技法やオブジェクトが、ほとんど直感的に並べられた「感覚の遊び」のように私には感じられました。従って、音楽も、映像や直感の導くまま、自由に作曲されています。

理性の迷宮